向島日誌 : Mukae-jima diaries

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海の時間 


サバンナのモシ族では、王宮でさえ建造物としてモスクほどの
持続性はなく、しかもかつては王の代がかわるごとに王宮の
場所も移して建てかえるならわしだったのです。

その上、王位継承争いに伴う王朝の分裂・移動が頻繁だったために、
王朝の歴史は空間の一定点に集積されず、ほぼ等質で広漠とした
草原の上を、あたかも黒板の上にチョークで描いては消すように、
「時」は空間に拡散しながら歴史を形作っていったといえます。

-『音・ことば・人間』武満徹、川田順造


層として垂直に堆積する歴史とは対称的な歴史の有り様である。
海もまた同じで、限りなく水平に展開する視野と時間は、
わずかな余韻の後に雲散霧消してしまう。
言い換えれば永遠の現在性ということになるのだろうか。
それはあながち間違っていないように思える。

たとえば、1596年、大地震によって一夜にして別府湾に消えたと言われる瓜生島。
島の歴史は海という媒介をとおして伝説に変貌し、現在にまで語り継がれている。

個人的に、浮き島で瓜生島を再現できたら、などと想像が広がる。(芦塚)
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