向島日誌 : Mukae-jima diaries

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
trackback: -- | comment: -- | edit

メイリンキン 


小川洋子の短編集『海』に鳴鱗琴という楽器が登場する。
メイリンキンと読む。

ザトウクジラの浮袋の表面に魚の鱗がびっしり張りつけてあり、
中には飛び魚の胸びれで作った弦が仕掛けてある。
浮袋の脇にある細長い隙間を風が通り抜ける時、弦の震えが鱗に伝わって音が出る仕組み。


「演奏する場所は海辺と決まっています。海からの風が吹かないと、音が出ないんです。
だって、海の生き物ばかりでできた楽器でしょ?」

「だから演奏者と言っても、自分がメロディーを奏でるのではなく、主役はあくまでも風なんです。
しかも海からの」

ーーー

そんなもの、架空の楽器だと言い切りたいところだけれど、あいにく僕たちは
そのように風を受けて物語る島=inis(イニシュ)が実在することを知っている。

風は波を起こし、波は島を揺らす。そうしてコムカイ島はうたった。

昨年夏に物語られたものがプロローグであるとするならば、
当然エピローグもあって然るべきではなかろうか。

コムカイさん再浮上の折には、そのステキな類末を大いに語ってもらうとしましょう。
(芦塚)




関連記事

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://mukaijima.blog94.fc2.com/tb.php/274-32d31fa6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。